平成13年9月16日、17日と飛騨高山に飛騨・高山生活文化センター、オークヴィレッジ及び美術館、幾つかの展示会場を見学してきました。
参加者8名で2台の車に分かれて上高地線から安房トンネルを抜けて高山に向かいました。
途中昼食を取りひとつめの見学場所、飛騨・世界生活文化センターに向かいました。途中脱輪した自動車を助けながらセンター駐車場に入りシャトルバスで会場に着きました。山の上に立派な建物が広がっています、このフェスティバルが終わった後はどのような使い方をするのだろうかと興味と疑問を持ちながら、金子量重先生の特別講演を聴きに芸術堂に入りました。
先生は「アジア民族造形文化研究所所長」をはじめ数多くの肩書をお持ちになられ、数多くの本も書かれています。会場の中段に座りどんな話が始まるだろうと待っているとどこかの民族衣装に身を包んだ小柄な方が入って来ました、スーツ姿だと決めつけていた私にはかなりインパクトがありました。あの衣装は当分忘れる事はないでしょう。内容は一部と二部に分けて行われました。
まず一部の講演です、印象に残った点はこの不景気を乗り越えるヒントが今までの欧米文化からアジア文化にあるのではないか、ものの見方、考え方をアメリカ寄りに考え過ぎてはいないだろうかという点でした。先生の熱のこもった話に少し共感する部分がありました。
二部ですが会場を移し先生のコレクションを、解説を聞きながら見て回りました。仕事柄、漆もの螺鈿などを中心に見ていました、藤澤さんから色漆の絵の描き方、塗り方を聞いたり、李朝の家具の黒さは拭き漆ではなく、植物の油を塗り込み使い込んだ黒さという事などいろいろと勉強になりました。それと李朝時代という言い方は地元ではあまり歓迎されない言い方なので、朝鮮王朝時代と言った方がいいと言うことも知りました。谷さんが先生のお知り合いのようで最後にみんなで記念撮影を撮りました。
その後アリーナに設けられた各メーカのブースを見学して回り、その日泊まる宿に向かいました。
到着後、屋上の露天ジャグジーで汗を流し宴会に向かいました、研修旅行は泊まりなのでゆっくり遅くまで話が出来ます。今日の講演会の話、仕事の話、学生運動の話などとても盛り上がっていました。
次の日は清見村にあるオークヴィレッジの見学に向かいました。いろんな所を見学しましたが、私の興味は漆を塗る所でした。前から拭き漆の作業のこと漆の質など、こちらで仕事していた方や今も塗っている方に話を聞いたことがありましたので、わくわくしながら中に入りました。ちょうどロッキングチェアーを塗っていました。以前、聞いたように品物を幾つかの部品に分けて塗っていました。漆もサラサラした物をヘラと腰の柔らかい刷毛で延ばし紙できれいに仕上げていました。今、主流の拭き取り紙の始まりがここにあった事には驚きました。また塗り上ってから部品を組み立てるようですが、傷を付けずに仕上げるのはかなり大変だと思いました。そのほかロシア産のナラは漆を塗ると緑がかった色になる物があるので国産の材と混ぜると色の違いが出るとか、鉄媒染でナラ材を黒くするなど今後役に立ちそうな情報を聞きました。こちらで漆を塗っている香田さんに会えなかったのは残念でした。
オークヴィレッジを後にたくみ塾に向かいました、若い子から少し年輩の方まで作業をしていました。在塾中の2年間は収入がなく生活費も出ないという事ですので、ここに入るにはかなりの決意と資金が必要のようです。
昼食を済ませ市内に戻りキタニ北欧家具構造展と飛騨高山美術館を見て回りました。個人的にはキタニで見たフィン・ユールの椅子がとても座り心地良かったです。
かなりたくさんの作品を見ることが出来、とても有意義な研修になりました。
計画を立てていただいた谷さん、小松さん、会長の高山さん、事務局の上野君本当にありがとうございました。 |